2011年01月15日

エスプレッソには砂糖を



こんばんは。「珈琲の魅力」へようこそ。 ご訪問感謝しています。

冷え込んで来ました。 明日は更に寒くなる様です。 風邪など引きませぬ様、お気を付け下さい。

さて、今夜はエスプレッソの話です。

日本人は、何故かレギュラー珈琲に砂糖を入れません。 珈琲通を自負する人程、その傾向は顕著です。 かく言う私もブラック派です。(笑)

私は、小学校の時から母の働く珈琲専門店で珈琲やウインナー珈琲、ココアを飲んでいたのですが、当時のお客様の中にもやはりブラック派がいらして、砂糖を入れない方達の姿は大人を印象づけるのに充分すぎる程、カッコ良く映ったのを子供ながらにしっかりと憶えています。

海外に目を向けてみると事態は一変します。

1985年の夏、私はイタリアとフランスへ独り旅に出掛けました。 何故か急に行きたくなったのです。 今でも不思議な位に急に…。

当時、1ドル≒250円 南回りで台北→シンガポール→アブダビ→ローマと乗り継いでやっと辿り着いたローマのテルミニ駅。

その旅先のイタリアで見たのは信じられない光景でした。

場所はキオスク。 駅のコンコースにあるキオスクです。 イタリアにもキオスクがあるのにも新鮮な驚きでしたが、そこで出されるエスプレッソを飲むイタリアの伊達男たちには本当にびっくりしました。

胸板は厚く、胸毛や腕毛や口髭…。 やたらと毛深い伊達男たち。 それはどうでもいいんだけど(笑)

何と、わずか25ccのエスプレッソのカップの中に砂糖をタップリ3杯入れたのです。

スプーンをクルクルとかき回し、わずか ふた口で飲み干し、カップに残った砂糖をスプーンで食べているではないか……ポカーン。

私は伊達男を横目にエスプレッソをブラックで嗜んでいたのです。 はっきり言って、やせ我慢です。 苦かった…。 漢方薬の荷居屋(にいや)だ。 荷居屋さんごめんなさい。

彼らは日本とは比較にならない程昔から珈琲を飲み付けて来たのです。 その彼らがタップリ砂糖を入れて飲むのにはきっと理由があるに違いない。

郷に入っては郷に従うのが処世術。 ここは百歩譲って彼等の飲み方にチャレンジしてみよう…。

私はエスプレッソをもう1杯注文し、伊達男と同じくタップリの砂糖を入れてみた。 そしたらどうだろう…香りも冴え、味も旨味が際立ち、決して甘過ぎる事はなく、飲むチョコレートの様な全く別の飲み物に変化するではないか…。

その日を界に、私はエスプレッソにはタップリの砂糖を入れる様になったのです。

現在、メニューにはこう記してあります。 「エスプレッソは通常の珈琲とは違い、タップリの砂糖を入れる事で完成する飲み物なのです…是非、本格的なこの飲み方をお試し下さい…」と。

一杯の珈琲に心を込めて… ♪







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